【タロット占い完全ガイド】諸説ある歴史を3つの起源とどうして運命が分かるのか徹底解説!

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タロット占いとは

世の中には占星術、星座占い、血液型占いや夢占い等、様々な占い方法があります。あなたはどの占い方法をご存知でしょうか?この世の万物はどれも多くの物語が秘められています。 占いにもそれぞれ歴史があり、その国々の文化と共に育まれ進化を遂げています。

そんな中でもタロット占いは、手相占いの歴史などと比べれば歴史としては、まだ浅いと言われています。とはいえ、その占いの起源は数百年も昔に遡ります。

そして多くの資料は記録に残っていない為、謎に包まれています。今回ここでは、タロットカードに秘められた物語、海外や日本でのタロットカードの違いとタロットカード・タロット占いの歴史についてご紹介をします。今まで謎でしかなかったタロット占いの全てがここに書かれています。

タロット占いはいつから始まったの?

タロット占いが始まった複数ある諸説

タロット占いが始まったといわれている説は実は複数あることをご存じですか?そもそも、タロットカードが作られた経緯や最も最古といわれているところが、すべて謎に包まれており、資料を作る側もなかなかに難しいと位置づけされてしまうタロットカード占い。マルセイユやウェイト、エッティラやトートとタロットカードにもさまざまなバージョンがありますが、ここでは「タロットカード」が生まれたといわれる諸説をご紹介します。

現存するタロットの中で最も古いと言われているヴィスコンティ・スフォルツァ版

タロット占いは、そこまで古いものでもありません。初めて「占い」として認められたのは、18世紀の頃です。そのころにエティヤと呼ばれる人物が初めてのタロット専用教本を作った事でヨーロッパ全土から世界各地に広がりました。では「占い」として認められる前はなんだったのか。 タロットは「遊戯」として、トランプカードと同じカテゴリーのカードゲームとされていました。

ヴィスコンティ・スコルツァ版は、15世紀中頃にミラノ公国の統治者の為に作成されたものです。デッキにはそれぞれ年が記載されていますが 一番古いものが1442年から1447年に作られたと推測されるものもあるため、「現存するタロットで最も古い」とされます。しかし、完全なデッキは残されていない事と、世界各地に伝播している為、詳細は不明です。

ヴィスコンティ・スコルツァとは、イタリア語で「15世紀頃に作られた約15デッキの不完全なセット」という意味で、世界各所にばらまかれたデッキの総称として使われています。このカードは、マルセイユ版のアレンジ元となった事でも知られていますが、有名な3つのコレクションをご紹介します。

ピアポントモーガンベルガモ(Colleoni-BaglioniおよびFrancesco Sforza)

1451年頃、ミラノで作られました。このコレクションは現在、34枚はニューヨークのモーガン図書館と博物館、アカデミアカッラーラには26枚のカタログとして登録、そして12枚は北イタリア、ベルガモに個人コレクションとして保管されています。このコレクションのトランプとフェイスカードには金色の装飾がされており、花と蔓をモチーフにしたクリーム色となっています。 下図参照。

キャリー・エール(Cary-Yale)

このコレクションはトランプの基にもなっているとされています。ヴィスコンティ・ディ・モドローネセットとして1976年にイェール大学にて保存をされました。この時の調査で、 デナリ(コイン)カードが1442年にFM Viscontiによって造られて撤回された黄金のフロリンの表面と裏面を持っている事からこのカードが1442年から1447年に作られたということが判明し、現存するコレクションの中では最古のタロットカード(トランプカード)と言われています。

ブレラブランビラ(Brera-Brambilla)

このカードは1900年にヴェネチアで、カードを獲得したジョバンニブランビージャにちなんで名づけられました。1971年には、ミラノのブレラギャラリーのカタログに登録をされていますが、悪魔、塔、コインと剣の4枚のカードは現在はありません。

デッキは、剣、カップ、コイン、およびワンドとして知られる4つの主要なスーツで構成されていました。 さらに、このデッキには21枚のトランプからなる5番目の神秘的なスーツと、愚か者として知られるワイルドカードがあり、 フランチェスコ・スコルツァによって、ボニファシオ・ベンボというミラノの芸術家に委託をし制作をされています。

ベンボは78枚のカードのうち72枚のカードを描きました。残り6枚はベンボの描く絵とコンセプトが違う為、アントニオ・シクゴナーラという画家によって再現がされていますが、その4枚は現在残っていません。 各カードは、現代でみてもかなり美しくきれいな状態で残っているそうで、ゲームとしても殆ど使われることはなかったと考えられています。カードそのものは厚紙で塗装され、175 x 87ミリメートルの大きさでした。

そして、ヴィスコンティ・スコルツァ版におけるカードの一枚一枚のデザインがあまりにも素晴らしく、 使われている素材は、当時の生活環境を推測することが出来る事などから、世界各地で歴史的関心を集めているデッキでもあります。このカードの影響を受けたイタロ・カルヴィーノという作家は、1973年にIl castello dei destini incrociati(The castle of crossed destinies)日本語で、宿命の交わる城というタイトル小説を書いています。

この小説は2部構成となっていて、1部は 1969年にTarocchiとして出版されました。その後に2部が出版されましたが、「交差した運命のタバーン( The Tavern of Crossed Destinies )」 と書かれているものはマルセイユ版のタロットカードについての特集となっています。

この物語は森を旅した後、話すことが出来なくなった旅人たちのお話です。小説の登場人物は、ナレーターとタロットカード、キャラクターですが、お互いに話すことが出来ない中でのタロットカードを使用しての話し合いを繰り広げられる物語となっている為、様々な解釈やタロットカードを深く学びたいという方にとても好評です。

タロットは狂気王の慰めの為に作られた説

初めてこの世に生まれたタロットは、「シャルル6世のタロット」言われています。フランスパリで1368年に王になったシャルル6世は精神不安定だった為に親愛王と呼ばれながら狂気王とも呼ばれていました。そんな彼を慰める為に生まれたのが「シャルル6世のタロット」です。

これは、シャルル6世の会計帳に記載があった為に発覚した事ですが、 当時、北イタリアに住んでいたジャクマン・グランゴヌール(Jacquemin Gringonneur) という画家によって3デッキ作成されて6枚のペルシャ硬貨(6フランで、現在の金額に換算すると156円)を支払ったといわれています。

現在のタロットは大アルカナ22枚、小アルカナが56枚で78枚ですがそのシャルル6世のタロットデッキは金色や様々な色で描かれた56枚とされていますが、現存しているのは17枚のみであり、多くの学者はこのカードを見ると、トランプカードの起源ではないか?という声も上がっています。

ほかにもこれは、ボルソ・デステが購入したカードではないか?という声もあります。理由としては、見た目ではタロットカードそのものですが、遊び方は現在のトランプカードの扱い方に近かった為である事や、シャルル6世のタロットは現存していない為、状況や時代背景において不明である事、現在アメリカのイェール大学に保存されているカードに似ている事からそう判断されていますが、真相は今のところ判明していません。

そして、数字やスート(トランプに書かれている記号)は全く記されておらず、絵のみのカードです。「シャルル6世のタロット」は、タロットカードというよりも、トランプとして近しいと言われており、現在パリ国立図書館に保存されています。

エステ家のボルソ・デ・エステ(Borso d’Este)公爵の為に作られた説

現存されている最も古いタロット、ヴィスコンティ・スフォルツァ版と同時期で有名になった説があります。 これが、エステ家のタロットです。エステ家のボルソ・デ・エステ(ボルソ・デステともいわれています)は、1442年に「トリオンフィ(Trionfi )のカードパックを購入した」と計簿に記録が発見されました。

その後も1452年、1454年、1461年と「トリオンフィ」と記載があり、この同時期にミラノでもタロットカードが生まれていた為これらのことからタロットカードが出たのはこの時期ではないのかともいわれていますが、真相はわかりません。この「エステ家のタロット」は全部で17枚(大アルカナ16枚、剣のジャック1枚)現存しており、イェール大学とパリ国立図書館に保管されています。

この頃のタロットは今のような呼び方ではなく、 「タロキニ(Tarocchini)」 と呼ばれていました。これは、占いや魔術の為ではなく、ゲームや遊戯として使用されるトランプとして、15世紀頃にイタリアからフランスに広がり、瞬く間にヨーロッパ全土へ広がりました。

この頃にエティヤという人物によって、エジプトでの逸話を基に作られたタロットカードが「占い」として初めて専門書が出ましたがこの話はまた後程。

タロット占いはどの民族が最初に始めたの?

こうして調べていくと「イタリア」や「フランス」であったりと様々な国で同じようなカードが同時期に出ていることもあるため、どれも調べていると共通してあげられることが「エッティラが世界で初めてのタロット占い師であったということ」、「フランスやイタリアではタロット占いというよりはトランプ遊びとして広まっていた事」等がよくあげられます。

そのため、ヨーロッパ諸国の人たちがタロット占いを先に始めた民族として、印象を持ちやすいのです。話があまり上がらないだけで、中国起源説、インド起源、日本起源説等もあげられています。しかし、日本や中国の起源説を読み解いていくとカードに描かれている寓意画の性質などから推察をしてもあり得ないということからアジア起源説は消えてしまいました。

日本や中国ではタロット占いではなく別の占い(五行説や陰陽論)が発展していたため、22枚の大アルカナ56枚の小アルカナの構成に数字が結びつかない事で説得力に欠けた為です。同じくインドでもキリスト教とタロットカードの構成が成り立たないとされていました。そこで、エティヤの定義に基づくと、エジプトで最も最初に始まったのではないかと言われ、最も有力であるとされています。

タロットはエジプトの言葉?

エティヤによると、タロットのタ(Ta)は王、ロット(Rot)は道をエジプト語で意味します。単語にすると「王の道」です。帝王の道としても読めますね。古代エジプトの神秘学がカバラの思想家により、タロットカードの全体がエジプトのヒエログリフに対応している事などの様々な解明をして、占星術とタロット占いを関連付けさせる事も成功し、学者たちの間では、古代エジプトの英知を集めた宗教的な教えに基づいているとされています。

カバラの基本文献によると世界の構成諸要素とヘブライ文字に7惑星と12星座を対応させる事が出来たそうなのです。小アルカナについても、カバラを配当することが出来ています。つまり、それぞれのスートをヤハウェ(聖書において、エホバといわれる神様の事)の名前を Y・H・V・H 、1から10までのスートもセフィラと呼ばれる生命の樹(エデンの園でアダムとイブが黄金のリンゴを摘んでしまったところ)に関連づける事が出来たのです。

キリスト教の始まりは、エジプトでもあるため、全ての始まりはエジプトからだったと考えると知らない人が見たらただの絵にしか見えませんが、わかる人が見たら、宗教や哲学、法律などの意味をタロットカードから読み解くことが出来ると言われても妙に納得してしまいます。

そしてそれをジプシーがジプシー占いとしてヨーロッパ諸国に広めました。そのジプシー占いを、ナポレオンが受けており、ナポレオンから広まった事も考えられます。ジプシーの彼らは自らをエジプトから来たと話していた事もあり、最初は「エジプシャン」という言葉でしたがそれが崩れて「ジプシー」という言葉が出来ました。

その後、ジプシーが広めていた占いが本当はタロット占いだったということもあり、現在はジプシー占いもタロット占いとしてカテゴライズされていますが、ほかのマルセイユ版やエティラ版に比べると若干特殊な占い方です。これらの事を神秘主義的タロットと言われています。そして、マルセイユ版タロットよりもエティヤ版タロット(神秘的主義)広まった理由にもなります。

大アルカナと小アルカナとは

さっきから大アルカナとか小アルカナとか出てきてるけどそれは何?と思っている方へ、大変お待たせしました。タロットカードにはそれぞれ大アルカナと小アルカナと呼ばれるものがあります。しかし中には特に変わった様子も見られないのではないか、と思う方もいるでしょう。

そもそもアルカナとは、ラテン語でarcanum(アルカーヌム)という言葉の複数形です。最初は「机の引き出し」という意味でしたが、ここから「引き出しに隠されたもの」という意味に変わっていき、現在の「秘密」や「神秘」という言葉に変化を遂げました。この言葉は19世紀ごろにタロットカードが流行り始めた頃にできた言葉です。

大アルカナ22枚だけ使ったやり方と、小アルカナ56枚だけを使ったやり方と、大小あわせたやり方があります。どうして大アルカナと小アルカナがあって、それぞれ必要なのか、そしてそれぞれのやり方があるのか。まずはここを知っていきましょう。

大アルカナとは、Major Arcanaと呼び、オカルト主義者によってつけられた0から21のカードの事です。ここでいうオカルト主義者とは占星術師や錬金術師のことをあらわします。そして22枚のカードすべてに 寓意画 と呼ばれる絵が描かれていて、それらは象徴的な要素を持つ人物や複数の人物が主に登場するシーンである事が殆どです。それに比べ、小アルカナはMinor Arcanaと呼ばれ、56枚のスーツカードです。

そして大アルカナだけ使用の場合は、マルセイユ版として占うときです。小アルカナだけの使用の時は1から2枚のカードを引いて占うとき(これをワンカードオラクル・ツーカードオラクルといいます)です。大アルカナと小アルカナ、78枚をあわせて使用した占いの時、大アルカナは物語の骨組みテーマを意味します。小アルカナは日常の些細な物事のことを示す大切な役割を担っています。

大アルカナのカードの意味

※下表、大アルカナ・小アルカナは共にウェイト版の順番とされています。
そして参考のために書き出した表になる為、すべて下表の順であるとは限りません。

0(21、22 無番号)愚者(ジプシー、道化師、物質主義者)夢想・愚行・極端・熱狂
1魔術師(異教徒、奇術師、賢者、せむし、道士、香具師) 意志・手腕・外交
2女教皇(イブ、女司祭、隠されたイシス、ジュノー)秘密・神秘・英知
3女帝(現われたイシス、皇后、大地、ビーナス)実り・行動・月日の長さ・未知
4皇帝(オシリス、元首、ジプシーの王、立方体の石)統治・堅固さ・防御・同盟
5教皇(司祭長、ジプシープリンス、法王、法の審判)信条・社会性・恵みと有徳
6恋人(エルメス、エロス、結婚、二つの道、優柔不断、愛)魅力・愛美
7戦車(凱旋、勝利の王、征服者)援軍・摂理・勝利・復讐
8(11)力(女力士、剛毅、説得、ヘラクレス、勇気)力・勇気・寛大・名誉
9隠者(賢者、反逆者、老人)深慮・忠告を受ける・崩壊
10運命の輪(運命の車、革命、幸運神、時代、報い、輪)幸運・転機・向上
11(8)正義(裁判の女神、主席判事、正義の女神、バランス)平等・正しさ・正当な判決
12吊るされた男(死刑囚、使徒、殉教者、処刑台、吊るし人)英知・慎重・試練・直観
13死神(時間、不死性、霊魂)※無記名の場合アリ停止・損失・死と再生
14節制(グレートマザー、大天使、天界の女王、閃き)調整・中庸・倹約・管理
15悪魔(黒魔術師、サタン、情欲、堕天使、バフォメット)暴力・激烈・宿命・黒魔術
16塔(稲妻、神の家、神罰、バベルの塔、脆さ、落雷の塔)悲嘆・災難・不名誉・転落
17星(希望、賢人の星、シリウス、時間)希望と吉兆・瞑想・放棄
18月(黄昏、ヘカテ、魔王、夢、霊界)隠れた敵・幻想・欺瞞・失敗
19太陽(インスピレーション、赤ん坊、永遠の青春、双子)物質的な幸福・幸運な結婚
20審判(名誉、復活、最後の審判、永遠、怒りの日、石棺)復活・位置の変化・更新
21(22)世界(宇宙、帰還、真実、大地、地球、導師、ソフィア)完成・約束された成功・旅

小アルカナのカードの意味

 棒(火)聖杯(水)剣(風)硬貨(地)
 1(Ace) 創造力
出発点
喜び
満足
力の勝利
愛や憎しみにおける大きな力
完全な満足
2財産
荘厳さ
領主

友情
一致
均衡
条件付きの調和
陽気さ
文書によるニュース・メッセージ
3確立された力
交易
ビジネス上の協力
豊か
幸福
成就
治癒
撤退
断絶
悲しみ
技芸
取引
熟練工
4仕事の完成
休息
平和
倦怠
飽食
混ぜ合わされた快楽
退却
隠遁

所有の保証
自ら所有するものへの執着
贈り物
5熱心な競争
スポーツ
損失
期待したほどではない遺産
堕落
廃止
損失
物質的な面でのトラブル
6勝利者
大ニュースの到着
過去を振り返る
幸福 楽しみ
仕事をやりこなす
仲介者
得策
成功
贈り物
7勇気
ディスカッション
交渉
幻想
ある程度の成功(永続的なものではない)
企画
計画
金銭
ビジネス
交易
8活動性
素早さ
成功の放棄
謙遜
拘束された力
非難
悪いニュース
職人気質
準備
9抑圧状況下での強さ 物質的安寧
満足
失望
幻滅
物質的な豊かさ
達成
10抑圧
多すぎる財産
満足
人間愛と友情の完全さ
荒廃
苦痛
利益
財産 家族
小姓若い男性
忠実
外交使節
郵便
勉強熱心な若者
熟考
監視
警戒
スパイ
試験
精励勤勉
学生
騎士出発
親しみやすい若者
到着
発展
提案
鼓舞
勇ましさ
激怒
有用
財産
責任
廉直
女王田舎の女性
親しみやすく貞淑
尊敬できる
善良で公正な女性
幸福
叡智
貞淑で悲しみ多き女性
未亡人
喪失

寛大
安全
田舎の男性
正直
良心的
公正な男性
創造的知性
裁判官
正義
権威
命令
実際的な知性
ビジネス
成功

※図はWikipediaより引用:大アルカナ小アルカナ

マルセイユ版とウェイト版とエッティラ版の違いとそれぞれの在り方

マルセイユ版タロットとは

マルセイユ版タロットは、フランス最古のタロットとされており、1557年のフランスにあるリヨンにて、ケイトリン・ジョフロイによって作られました。

ケイトリン・ジョフロイによって作られたタロットのスートは、今のマルセイユ版とは大きく異なっており、トランプのような形をしていた為、マルセイユ版との共通点はとても少なかった為、学者たちが研究を重ねたところその後17世紀後半頃にジャン・ノブレが作ったとされています。

しかしこれにも諸説あり、「最も有力」と言われています。 カードのデザインとしては、イタリアで使われていた 「タロキニ(Tarocchini)」 をアレンジしており、その後にこのカードが一般的として「マルセイユ版タロット」と呼ばれるようになったそうです。

遊びの為のカードであるため、占い用ではありませんでしたが19世紀後半頃に発生したオカルトブームによって占い用として認められています。
現在はマルセイユ版タロットを使ってのタロット占いも行われている為、中級者の方にはお勧めです。

ウェイト版と順番が多少異なっています。8はウェイト版では力をあらわしますがマルセイユ版で力をあらわすカードは11です。

ウェイト版タロットとは

1909年に、アーサー・E・ウェイトという人がライダー社から出版をしました。そのためウェイト版は別名、ライダー版とも言われています。 ウェイト版はタロットを始めてすぐの人向け(スタンダード向け)です。 というのも、世界で最も使用されているため、解説本も多数出版されています。深く勉強したいときにもウェイト版はお勧めです。

多くの解説本が出ている分、多くの考察もあるため、研究にも適しているとされています。そして、マルセイユ版のアレンジカードでもあるため、タロットを始めてからスキルが上がってきた方はマルセイユ版を使用しても良いかもしれませんね。

カードの特徴としては、図柄が明快で構図が凝っている為分かりやすい事、マルセイユ版やエッティラ版等での小アルカナ数字カードは数字のみのカードでしたが、ウェイト版で初めて数字と一緒に絵柄を付けたことでも知られています。

エッティラ版タロット(エティヤ版タロットともいいます)とは

エッティラ版タロットは、エテイヤ版と呼ばれることもあり、 1783年から1785年の間にジャン・バプティスタ・アリエット という人物が広めたとされています。この人物は、フリーメーソンの会員である、クール・ド・ジェブランとド・メレが提唱したタロット起源エジプト説に大変影響を受けてエジプト式に修正をして、タロットにまつわる基礎知識の本を4部作出版しました。

その本は「エティヤ・タロット」というタイトルで、世界初のタロット占い専用の本とされていますが、フランスにて大変広まり複数バージョンが作られました。マルセイユ版よりも広まっていた為18世紀まではエッティラ版タロットが主流と言われています。

カードの順番や意味がマルセイユや、ウェイトとは大きく異なっています。エッティラ版でのカードの順番は、古代エジプトの賢者、ヘルメス・トリスメギストスの教えに基づいており、正位置と逆位置の概念がエティヤにはありません。

トート版タロットとは

アレイスター・クロウリーというイギリスのオカルティストがデザインをして、女流画家のフリーダ・ハリスが作成した英語版のタロットカードの事です。1938年に制作が終わり、トートの書の挿絵として発表されました。カードとして発売されたのは、クロウリー逝去の22年後である1969年でクロウリーの友人によって制作され、タロット愛好家からは大変好評な仕上がりとなっています。

カードは通常のカードよりもやや大きめで、デザインは象徴的な絵柄が多く、現在は魔術師が複数枚入ったバージョンも販売されています。こちらもウェイト版などと同じように黄金の夜明け団の教義に基づいてはいますが、クロウリー自身の解釈も加わっている為、大アルカナと小アルカナでそれぞれ番号や役割が違っているカードがある事が特徴の1つです。

従来のカードトートでの名称
キング騎士
女王様女王様
騎士王子
ページ王女

キングが騎士であったり、ページが王女であったりと、ほかのタロットとは多数異なる点が見受けられるタロットカードですが、マルセイユ版と違ってヘブライ文字との対応だけが入れ替わることが出来るタロットであるため、古代のものを現代風にわかりやすくしたと考えると、使いやすさは格段と上がるかもしれません。

海外のタロット占いと日本のタロット占い

海外のタロットカード占い

海外でのタロットカードは、イタリアからスペインとフランス、ロシア、スイス等、各国で変わっています。時代の中で、トランプのカードと思われるようなカードを使用していた国もありますが、その中でも今回はわかりやすいイタリア、スペインとフランスの代表的なコートカード(フェイスカード)をピックアップ!

まずは、アルカナに使われている単語をここでは解説をしていきます。何故ならここから「日本」と大きく差が出ている為です。

解説の前に、簡単にタロットカードで使われる単語を解説

小アルカナには、「スーツカード」と呼ばれるもの「コートカード」と呼ばれるものがそれぞれ存在します。
コートカードとは court card と書き、イギリスの言葉。いわゆる今のトランプカードのことを言います。アメリカではコートカードをフェイスカード(face card)というのですが「顔の絵が描かれたカード」と考えましょう。

一般的にいうピップカード( pip cards )も現在は使われていますが、20世紀初頭まではコートカード、フェイスカードと呼ばれていました。スーツカードとは、クローバーやキング、スペード、ダイヤ等のカードに書かれているマークのことです。本来はスート(suit)といいます。小アルカナはイタリアとスペインのスートを利用した14枚で構成されたカードです。

海外でのタロット占いはトランプゲームのこと?

上のコンテンツでは、小アルカナの事について、タロットカードの海外での呼び方について、簡単に解説をしました。薄々感づいている方もいるかもしれませんが、海外での「タロット占い」は「遊戯」として親しまれてきており、「トランプゲーム」の事でもあります。タロットのことを「タロキニ(Tarocchini)」や「ジュー・デ・タロット( jeu de tarot )」と呼んでいました。

現在のタロット占いとして浸透してきたのは18世紀後半の頃です。その頃に、オカルトブームの影響でタロットカードが占いとしても面白い事が発見されました。そして、マルセイユ版というタロットカードが発売されます。

左図は、ジュー・デ・タロットと呼ばれていた頃の実際のカードです。Kはキング、Qはクイーン、Cはナイト、Jはジャックです。また後程、ゲームとして紹介をしますが、ジューデタロットは現代までかなり多く進化を遂げてきています。

ブルゴーニュフランシュコンテというゲームは、16世紀後半ごろに大変人気のあった、 jeu de tarot の19世紀版ルールとしても紹介されており、 どこにいてもルールが一貫しているということで、ヨーロッパで2番目に人気があるゲームです。 とある演奏家は出発する列車の窓から列車に乗っていない人と、プレイをしていました。

特徴としては、タロットカードをゲームに使用ができるということ、「The fool」のカードを持っていると、言い訳のスキルを使用することが出来るとされています。

イタリアとスペインで使用されているスートはこちら

フランスでのスートはこちら

イタリアやフランスで遊ばれるタロットゲームは主にこのカードを使用

こちらは現代のトランプとほぼ、同じですが、描かれているものが若干違っています。現在のトランプに比べると、キング等とは違い一枚の絵としてカードがそれぞれ成り立ちます。そしてイタリア等と違っているところは、コートカードを除いて1から10までの番号が付けられており、プリンセスのカードとプリンスのカードはナイトカードに置き換えることが出来る事、コートカードが2枚少ないとされています。

日本のタロットカード占い

日本に入ってきたのはつい最近の1970年頃の出来事

ポルトガルからの伝来されたと考えられるトランプ

日本のタロットカード占いは、トランプのように使用をしていたヨーロッパ諸国とは違い、イギリスやアメリカで使われるフェイスカードではなく「タロットカード」として存在するカードを使用しています。 基本的に日本では「ゲーム」ではなく「占い」として親しまれています。

主に日本で有名なタロットカードの種類とルールはウェイト版ですが、まず、「カード」として、初めて日本にきたのは長崎に来航したポルトガル人からの伝えられた天正カルタ(ラテンスートのトランプ)とされています。48枚の札からできておりラテンスートのトランプからカルタへと名前が変わっていきましたが、その頃は、貝合わせ等(貝に描かれた絵を合わせる遊び)のカード遊びは元々ありましたが、紙での遊びは初めて伝来した為、それをみた長曾我部元親がかるた遊びを禁じてしまっています。

その背景からも猛烈な流行があったと考えられますね。その後、日本が明治時代に入り日英同盟が組まれた、1902年頃に国で第一号とされるトランプを京都で任天堂が作成をしました。最初にカルタが伝来したのは1885年なのでその頃から数えると約17年もカルタで遊んでいたのです。

話がそれましたが、17世紀頃からトランプと同じだとカテゴライズされたタロットカードは日本に伝わる事がとても遅かったと考えられます。「タロットカード」として日本に伝わったのは約70年後の1961年頃の事です。その頃はトランプカードを使用した「トランプ占い」が日本では主流でした。

渋沢龍彦著、「黒魔術の手帳」(桃源社)を昭和36年に出版しました。この時初めて、「古代カルタの謎」と紹介しそこからタロットカードが広まったとされています。その後、同年の2月頃に山田美登利が、ウェイト版とされるタロットカードを初めて印刷をした事から「タロットカード占法典」を出版し、瞬く間に広まっていきました。約50年前の事ですから、本当につい最近の出来事になります。

現代のタロット占いは

タロット占いとしては、ウェイト版が主流となっており、世界各国でも多くのファンブックや、ウェイト版がテーマの解説本、考察本等が出版されています。

タロットカードとしても多くのメディアから様々なデザインのカードが作成されていますが、それらは殆どウェイト版です。このことからもエッティラ版、トート版、マルセイユ版よりもウェイト版が最も世界で親しまれていると言えます。

この始まりとされているのが、1970年頃のアルフレッド・ダグラス製のタロットカード出現です。それまでは各々学者が自説を論じて、タロットカードを出すことはありましたがメディアからタロットカードを出版する事は殆どなかったのだとか。

しかし、アルフレッド・ダグラスにより、オリジナル性の高いタロットカードが生まれるようになりました。占い方にも変化がこの頃から来ていますが、17世紀の頃から18世紀の頃までは、まだ組み込まれていなかった占星術や星座占いですが、それらの要素を組み込んだタイプのタロットも生まれてきています。

大アルカナの数字は呪術的に意味のあるものに並び替えられるようになりタロットカードそのものも運命がわかってしまうような、現代のタロット占いに変わってきました。大アルカナだけを使用した、おみくじのような占い方もこの頃から生まれてきたと言われ、今日まで広く親しまれています。

タロット占いと超能力は関係があるの?

タロット占いをしている占い師をみているとよく意識を集中させているところや、カードを注意深く読んでいる様子を見ることが多いかと思います。私も以前、タロット占いを受けたときです。占い師がカードをシャッフルした後、カードの上に手を広げてカードからのテレパシーを感じ取る仕草をしていました。

彼女は超能力は必要ないが、カードと意思の疎通をする必要があるとも話していたことを覚えています。世界各国の学者の研究によると、どの人も超能力の有無には言及をしていません。しかし「タロットカードは他人に貸してはいけない」とどなたも口をそろえて説明をしています。

その理由としてあげられるのは、他人に貸すと他人のエネルギーがカードに入ってしまう事から、カードと意思の疎通が出来なくなることもあるんだそうです。これをものに魂が宿ると考える、アニミズムといいますが、そういった心構えは大いに関係はあります。

超能力とは別に、そういった超能力の事等で知られているフリーメイソンという秘密結社をご存じでしょうか?タロットカードは常に謎に包まれている占いツールですが、このタロットカードを18世紀後半頃に「占いツール」として広めたのはフリーメイソンなのです。

そもそもエッティラ版タロットを提唱したエティヤが影響を受けたのはフリーメイソンの会員であるクール・ド・ジェブランとド・メレの2人ですね。そのため、超能力とは関係ないと言えますが、フリーメイソンとは関係があるとは言い切れます。

この世の中に2回もタロット占いを爆発的に広めたのはフリーメイソンなのですから。最初に広めたエティヤが影響を受けたところもフリーメイソンであり、次に広めたのは黄金の夜明け団と呼ばれているイギリスのフリーメイソンです。

タロット占いのやり方と仕組み

タロット占いのHow to

今まではタロット占いの歴史や、総称等を展開していました。ここからは、タロット占いのHow toと学習するのにおすすめの方法をご紹介します。まず、この世の中で最もポピュラーであるといわれているのはウェイト版です。

オリジナリティのあるユーモア溢れるデザインのカードが発売されているのも、ウェイト版でのタロットカードとなりますし、最もポピュラーな分、解説本や考察本も大変多いとされています。本当に初めてタロットを学ぶ方、始める方はウェイト版のタロットカードをご準備下さい。

次に人気にがあるバージョンはトート版です。こちらは完成度も高く、マルセイユ版も取り入れ、エティヤ版も取り入れたタイプのものですが、役割によっては全く違う答えが出ることもあるため、そこに注意をすることを覚えておきましょう。

タロット占いをする上で必要な心構え

1、まず最初に、カードに質問をする前の段階です。深呼吸をして身体をリラックスさせましょう。

2、次に、カードに質問を行います。
この時の注意点は「カードの応える回答範囲を狭めない事」です。タロット占いは、はいやいいえで特定の答えをあらわすタイプの占いではありません。大アルカナからテーマを絞り、小アルカナから日常でのアドバイスを得るのです。そのため、質問の内容は明確にすることが重要です。

占う内容を依頼者からしっかりと明確に聞き取ることも重要です。しかし、ひとつの質問に詳細を問う必要もありません。広い観点から答えることが重要です。タロットはいわば読み聞かせを受ける読者と言えるでしょう。カードから聞く言葉は、必要最低限のキーワードであることを忘れないでください。

3、最後に、あなたは中立者であり必ずあなたの意見が全て正しいということもありません。そのため中立の立場を貫くことが大切です。そして、ポジティブな質問をカードに対して行うことを心がけてください。イベントが発生しなかった理由を尋ねるのではなく、発生させる為に必要なキーワードを尋ねると良いでしょう。

タロット占いのやり方

タロット占いのスプレッドを決めよう

タロット占いのスプレッドには、様々な種類があります。最も初心者向けと言われているのは、3枚のカードを使用するもの(下図参照)、5枚のカードをエリアに広げて読むもの、5枚よりももっと広げて使用するタイプの楕円スプレッドです。楕円スプレッドまで行くと、カードを読む方法にも独自のコツがつかめる頃ですから、中級クラスといえるのではないでしょうか。

スプレッドのやり方が慣れてきたら、少し特殊なやり方に挑戦をしてみてください。個性的なスプレッドをご紹介します。

個性的なやり方ですが、最も有名で、人気のあるタロットとしては珍しいほど細かいところまでアドバイスができるようなスプレッドの方法です。やり方は、まず質問者に象徴とするカードを選ばせてあげるところから始まります。そのあとにどんどんカードをAからJまで順番に置いていきます。

象徴者として選ぶカードについては「40歳以上の男性が質問者である場合はナイトを選ぶ。それ以下の年齢の場合はキングを選ぶようにする(注:現在では、逆に、40歳以上の男性はキング、それ以下の男性にはナイトを選ぶ事が一般的)。

クィーンは40歳以上の女性に、ペイジはそれ以下の年齢の女性に対して選ぶ。」と、ウェイト版を出版したアーサー・エドワード・ウェイトが本の中で説明をしていました。恐らく最も、簡単だと考えられます。参考にしてみてくださいね。スプレッドの置き方と考え方は以下です。

ケルト十字架タイプのスプレッドです。
このタイプのスプレッドは、特定の質問に答えるように設計をされています。特徴としては、大、小アルカナの分離を必要としない為、1セットとしてまとめてシャッフルをしておくと取り掛かりやすいでしょう。

考え方としては、こちら。
AからEに置かれているカードのことをクロスと言い、GからJの事をスタッフと言います。
Aは問題の核心、現在の課題を意味します。Bに置かれるカードは、課題に対するアドバイスもしくは妨げになるものをあらわします。

CはAに置かれている問題の原因です。DはCに関する過去に起こったことをあらわし、Eは質問者がこの人生を選択しない場合に近い将来起こることを教えています。
スタッフの考え方です。

Gは質問者が人生で最も恐れている事をあらわしますが、それはBに密接に関係している事です。Hは質問者の環境を示しています。通常は家族を意味しますが、友人や一般的な状況を意味する場合もあります。Iは、 質問者のこの世で最も欲しているものがわかります。Jは最終的な結果で、状況が解決したときに何が起きるかを答えています。

ゲームとしてのタロットカードとは

ゲームとしてのタロットは、すでにご紹介したJeu de Tarot、Tarocchiの他に、IndustrieundGlückと呼ばれる58枚のカードを使用するタイプ等国によってさまざまルールも違ってきます。今回は、とてもわかりやすい、オーストリアでよく遊ばれるタロットゲームをご紹介します。

名前は、タップタロックといい、使用されているカードはどちらもタロットと呼ばれるトランプのようなスートカードです。54枚のカードが必要ですが、小アルカナのカードを使用して遊べるゲームです。このゲームの目的は、ルールの中でも解説しますが、「 宣言者(boni)はトリックを取って目標の点数を獲得する。他の人はそれを阻止する 」ということです。

タップタロックのルール

ディーラーが各人に16枚ずつカードを配ります。もしくは、一人ずつ13枚をシャッフルした山札タロットから持っていきます。持っていく場合は人数が少ない場合のみです。配り終わったら残った分を山札として中央に置いておきます。カードの強さや点数は以下表を参考にしてくださいね。

カードの強さ強い(キングは最強)弱い(7・4は最弱)
黒のスートキング、クイーン、ナイト(カバロ)、ジャック10,9,8,7
赤のスート キング、クイーン、ナイト(カバロ)、ジャック 1,2,3,4
切り札キングクイーンナイト(カバロ)ジャック
320
点数のあるカード(枚)点数のないカード(枚)点数の修正(点)
30-2
21-1
12±0
03+1

ゲームの流れ

このゲームは「すべて反時計回り」で、以下のような流れでゲームが進行します。

  1. ディーラーがカードを配る
  2. ビッドによってプレイの種類とデクレアラーを決める。 ディフェンダーとなった人達は協力してデクレアラーと戦う
  3. デクレアラーは配り残ったカードと手札の交換をする
  4. 両者ともに宣言をすることができる。 その宣言が成功すると得点が増える
  5. 手札に役ができていないかを確認して、実際のプレイを始める

ディーラーの決め方

最初のディーラーは、最も強い切り札を引いた人が務めます。 誰も切り札を引かない場合は引き直します。以降、反時計回りの順番で交代します。
ディーラーはカードを混ぜます。それを右隣の人がカットします。 ディーラーはテーブルの中央に3枚組を裏向きで配ります。 そして、それぞれに8枚ずつ2回配ります。 全員の手札は16枚です。中央に配った6枚のことをタロン(ここでは山札と表現します)と言います。

ビットについて

配り終わったらこれでビッドをします。 これによってプレイの種類とデクレアラーを決めます。
ルールとしては、 デクレアラーは36点以上を取ることをゴールとして、デクレアラーにならなかった2人はディフェンダーとなり、協力してそれを阻止することで、勝ち(ゴール)となります。

ビッド(プレイの種類)には4種類があります。弱いものから順にあげていくと、 ドライアー(Dreier) ウンテラー(Unterer) オーベラー(Oberer) いずれのビッドでデクレアラーになったとしてもタロン(山札)と手札を交換することができます。 3つのビッドの違いは、得点の違いです。オーベラーの方がより高い得点を獲得することができますが、プレイに失敗すると点数を多く失います。ソロ(Solo) 手札と山札を交換することができません。

ビッドはディーラーから反時計回りの順で行います。 ビッドの行い方はこちら。

  1. ビッドで宣言できるのは、4種のビッドの内の一つ、パス、 ホールド(Ich halte)のいずれかです。
  2. 今までにビッドでパス以外をしていた場合は、それより強いビッドしか選ぶことが出来ません。
  3. パスの宣言をしてしまうと、そのビッドには再び参加することができなくなります。
    ※ホールドとは、今までにあったものの中で最も強いものと同じビッドをするということです。 ビッドでは、ビッドの順番が早い人に優先権があるので、同じビッドでも、先の人がした方が強くなります。 例えば、ディーラーがウンテラーのビッドをしたのに対し、 ディーラーの右隣は「ホールド」ということができます。この時の順番は反時計回りとなるため、ディーラーの右隣とは時計でいう11時のところに位置している方のことです。
  4. パスとソロのビッドはいつでも宣言できますが、それ以外のビッドをするときは低いビッドを可能な限りしなければなりません。※ホールドも含みます。
  5. ビッドは、1人を除き、他の2人がパスをすると終了です。この時、パスをしていない人の中で、最も順番が早い人がソロのビッドをした場合も、 他の人はそれより強いビッドができない為、ビッドが終了します。パスをしなかった人がデクレアラーとなり、 最後に宣言したビッドがこのディールのゲームの遊び方となります。
  6. もし、全員がパスをしたらディーラーを変えて配り直しです。

カードの交換方法

ドライアー、ウンテラー、オーベラーのみのソロが誰一人としていないゲームとなってしまった場合は、 デクレアラーはタロン(山札)カードと手札を交換することができます。

デクレアラーはまず6枚のタロン(山札)を全て表にし、全員が確認出来るようにします。 そして、表にした3枚1組の内、2枚は好きな方を手札に加えます。 手札に加えなかった方の3枚のカードはプレイでは使うことがありませんが、得点の計算をするときにディフェンダーがとったものとして扱うため、計算が可能です。

手札に加えたら、デクレアラーは3枚のカードを裏向きにして、捨て札とします。 このカードはプレイでは使うことが出来ませんが、先ほどと同じように、得点計算をするときにはデクレアラーがとったものとして扱うことが出来ます。 捨て札には以下の制限があるので覚えておきましょう。

  • K、切り札は(最も強いカード)捨ててはいけない
  • 可能な限り、切札は捨ててはいけない。 もし捨てたい場合は、それを公にしなければならない

ソロのゲームとなった場合は、誰もタロン(山札)のカードの表を確認することは出来ません。 そして、タロン(山札)のカード6枚全てはディフェンダーがとったものとして扱われます。

宣言の仕方

宣言(ゴール目標の予告)をすることができます。 宣言にはパガットウルティモ(Pagat Ultimo)の予告、最後のトリックに切札を出してゴールをすることの予告ができますが、これはデクレアラーだけができます。要するにその目標を邪魔する為に発言をします。ゴールをさせないと言っているようなものです。コントラ(Kontra) ディフェンダーだけができる宣言です。

宣言をするタイミングは、デクレアラーがプレイに成功しないと思うときに宣言します。これは、負けそうだと思ったときに宣言をしてOKです。コントラの宣言があれば、このディールでの得失点は2倍となり、デクレアラーはこれに対してレコントラ (Rekontra)の宣言が出来る為、得失点を4倍にすることができます。

それから、ディフェンダーはそれに対してさらにスブコントラ(Subkontra) の宣言により、得失点を8倍にすることができます。 ディフェンダーは、パガットウルティモの予告に対してもコントラの宣言をすることが可能です。要するにこれをするかどうかでゲームの盛り上がり度数が変わります。この時は「パガットウルティモに対するコントラ」と宣言します。
※通常のコントラとは別物で、パガットウルティモに対するコントラも後に続けていくことができます。

宣言は次の順で行います。

  1. デクレアラーは最初にパガットウルティモの予告、またはバラットの予告ができる
  2. ディフェンダーは反時計回りに、コントラの宣言、およびパガットウルティモに対するコントラができる
  3. デクレアラーは、コントラに対してリコントラ、パガットウルティモへのコントラに対してリコントラができる
  4. ディフェンダーはリコントラに対してスブコントラを宣言できる

ゲームの終了の仕方

ゲームを終了するタイミングは特に決まりはない為、 ディールの回数を決めても良いですね。ターゲットスコアを設定していると終わるタイミングがわかりやすくなるので良いでしょう。ゲームが終わるときはそれぞれのプレイヤーが差額を精算することになります。(先ほどの点数表を参照)

以上でタップタロックというゲームは終わりです。占いとしてのゲームではなく本来のタロットを使用した賭博としてのゲームをご紹介しました。そして先ほども解説したように、このタップタロックというゲームはヨーロッパ全土で多く親しまれているゲームです。

いうなれば国境を越えて多くの外国人と仲良くなれるカードゲームとも推測できます。今回ご紹介したゲームは、タップタロックですが、ほかにもさまざまございますので遊んでみて下さい。

カードが持つ物語の一部を紹介

恋人たちを意味するカード『TheLovers』

正位置

キーワード:相思相愛、パートナー、コミュニケーション、純粋、若さ、無邪気、ロマンス、ひとめぼれ、初恋、ときめき、気の合う相手、恋の始まり、流行(トレンド)、好奇心、興味、直感、見栄・体裁より気持ち優先、正しい選択

逆位置

キーワード:すれ違う恋、コミュニケーションが取れない、長続きしない、誘惑に負ける、軽率な行動、未熟な相手、優柔不断、偽りの恋、飽きっぽい、衝動的になる、迷い、相手の気持ちがわからなくなる、遊びに夢中で失敗をする、選択を間違える

物語は、カードによって変わりますが多くの場合は生命の樹の前にたたずむアダムとイブを描いています。天からは大天使ラファエルが二人を祝福していますが、イブの後ろには善悪を知る樹がありそこには蛇が巻き付いています。黄金のリンゴを食べることで有名ですね。アダムの後ろには三つ葉のような模様の炎を付けた樹(生命の樹)があります。

これは、旧約聖書やユダヤ教、イスラム教等で知られるエデンのお話に出てくるシーンの一つです。アダムとイブは人類の最初と言われています。二人は大天使ラファエル(ここは宗教によって変わります)によって、エデンの園に置かれたのち、イブは蛇が管理をする善悪の樹を食べてしまいます。蛇が食べてみてと誘惑をしたのです。この時食べたものは、黄金の果実とされています。

一部の伝承では黄金のリンゴといわれています。おいしかった事からアダムにも食べることを勧め、勧められるがまま、アダムも食べてしまいます。二人は自分たちが裸である事に気づき恥ずかしくなりました。これが衣類着用の始まりです。恥ずかしがっている二人を不思議に思い、ラファエルが二人に尋ねたところ善悪の樹を食べてしまった事が発覚。

エデンの園を追放されることになりました。イブには妊娠をする苦しみが与えられます。 蛇は腹ばいの生物と定められ、アダムは働かないと食糧を手に入れられない等の苦しみを与えられました。禁断の果実に手を出した事で多くの聖書、教えでは「罪」とされている有名な夫婦のお話です。

タロットではカップルとして表現しています。このカードは、キーワードにもあるように「見栄・体裁よりも気持ちを優先」とは二人が知恵をつけてしまって、気持ちよりも先に羞恥が来てしまっている為、情熱的になってみてはどうかというカードからの助言、提案でもあるのです。

死神を意味するカード『DEATH, La Mort』

ここでは現在大蔓延しているコロナウイルスのことも記録しています。

正位置

キーワード:停止、終末(終焉)、破滅(全滅)、離散、終局、清算、決着、死の予兆、満身創痍、ゲームオーバー、死屍累々、風前の灯火等

逆位置

キーワード:再スタート、新展開、上昇、挫折から立ち直る、再生、起死回生、コンティニュー、汚名返上、名誉挽回等(ウェイト版では、死と再生を意味します)

このカードは、「死」を意味し、死神が描かれることもあります。それらの多くは大鎌を持っていたりドクロの顔であったり、黒い装束でDEATHと書かれていますが、マルセイユ版の場合は「死は不吉」とされ、無記名で数字のみの大アルカナカードです。しかし、カードのバージョンによって結構変わります。トート版タロットでは、死神が大鎌をもって踊っているカードなんだそうです。

死の物語は様々な神話からきている説がありますが、中でもヨハネの黙示録に出てくる4番目の騎士が、大鎌をもった騎士です。これがタロットカードの死神のもとになっていると言われています。

元となっている話は黙示録第6章8節の箇所です。
「見よ、青白い馬が出てきた。それに乗っている者の名は『死』と言い、『死』に黄泉が従っている。彼らには大地の四分の一を支配する権威、および、剣と、飢饉と、死と地上の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた」と記されており、これがタロットの死を意味するカードのモデルとなった部分と言われています。

「黄泉」とはハデスのことで、新約聖書に記述されている死者が行く場所のこととされていますが、地獄とは別の世界をあらわします。先ほどの箇所はその、ギリシャ神話の冥府の神ハデスからの言葉です。 それぞれの騎士の役目は下記です。

  1. 第一の騎士 第一の封印が解かれた時に現れます。白い馬に乗り、手には弓を頭に冠を被っています。支配を得る役目です。
  2. 第二の騎士 第二の封印が解かれた時に現れます。赤い馬に乗り、手に大きな剣を握っています。地上の人間に戦争を誘発させる役目です。
  3. 第三の騎士 第三の封印が解かれた時に現れます。黒い馬に乗り、手には食料を制限するための天秤を持っています。地上に飢饉をもたらす役目です。
  4. 第四の騎士 第四の封印が解かれた時に現れます。青白い馬に乗り、疫病や野獣をもちいて、地上の人間を死の世界へ誘い込む役目です。

第四の騎士は疫病や野獣を用いて地上の人間を死に至らしめる役割を担っているとありますが、これは全ての騎士も含めて、予言的解釈に当てはめていくと歴史的パンデミックという解釈が出来ます。

実は、海外では近年このペイルライダーが出てきているのではないかと囁かれています。フェイクニュース であるとも言われていますが、3月にあった埼玉県での黒い雨や、中国でのコロナウィルスによる大量火葬があり、その後謎の天気が続いています。(隣の韓国では快晴続きです)それらを危惧した海外の情報サイトから引用しました。世界の四分の一以上がすでに支配されているうえに疫病で蔓延しているのです。

第二の騎士や、第三の騎士は恐らく第二次世界大戦とそのあとに起きたアフリカ大陸とインド、中国等で起きた飢饉だと考えられます。第二次世界大戦後の飢饉ですから20世紀から21世紀にかけてのものをあげています。疫病が世界的に蔓延している今の状況は第四の騎士が訪れているからなのではないかと自然と考えられませんか?

だからといって世界の破滅が起こるのではありません。タロットカードの「死」は不吉というだけではなく、起死回生を意味するのです。いわば再スタート。キリストやさまざまな宗教の教えに基づいて隣人を愛することがまず大切とされていることは知っていますか?今私たちが出来ることは、お互いをいがみ合うことではなく、「協力し合う」事ではないのでしょうか。

タロット占いを愛する芸能人・有名人

タロット占いを愛する事として有名なのは第41代の前大統領のブッシュさんの奥さんである、バーバラさんと、息子の妻、ローラさんです。彼女達は、多くの占いが好きでそれをとても信じていたのだとか。バーバラさんは、任意で会議に出席しないとならないとき、占いを頼りにしていたのだそうです。

そしてローラさんに至っては占星術と星占いをこよなく愛していました。占星術と星座を関連付けたエティヤ版タロットに大変興味があったそうで、強い信仰心も持ち合わせているとのことです。日本では、よゐこ濱口さんの弟である濱口善幸さん、そして栗原類さんです。

濱口さんの弟濱口善幸さんは、タロット占いを栗原類さんに教えています。つまり栗原類さんはタロット愛好家であり、タロット占い師なのです。

栗原類さんが過去に占った芸能人

芸能人占った内容結果(実施日)
ベッキーこれから結婚しますがすぐに離婚。2018年に自分らしい恋愛を見つけ、2019年に新たな恋愛を始めて、結婚に至ります。的中
2019/02/13にご結婚
峯岸みなみ2013年1月中に火遊びをします。的中 
2013年1月31日に熱愛報道発覚、丸刈り謝罪
指原莉乃HKT48を辞めることを決めていなかった彼女に対し、辞めるのはいつか?と聞いています。的中
2017年にHKTを卒業、総支配人終了

栗原類さんとは、現在モデルとして世界で活躍をされている、ネガティブ系芸能人ということで大変有名です。2014年頃からタロット占いの的中率が高いことからも、かなり話題を呼んでいる人物です。そこまで当たるのならぜひ受けてみたい!とも思いますが、残念ながら栗原類さんはタロット占いを本業にはしていない為、受けることが現在は難しいと言われています。

しかし師匠の濱口善幸さんには占ってもらう事が可能です。1回500円で占ってもらえるそうですよ!占いを受けたい場合は関西でのオフィスになるそうですのでついでに大阪の観光をするのもよさそうですね。

濱口善幸さんのサイトはこちらです。

まとめ

いかがだったでしょうか。「タロットカード」と調べると膨大な情報が出てくる分、初心者向けではなかったり完全初心者向けである程度タロットカードを知っている、いわゆる中級者向けではなかったりして、もやもやすることもこの記事を読んでくださった方の中にはいらっしゃるのかなと考えています。

そのような方にとって貴重な記事であることを願うばかりです。私自身は夢占いが専門ですが、今回「タロット占い」について情報をまとめているうちに、タロット占いに魅せられてしまったので、これも何かの運命です。私もタロットカード占いを始めてみようかな。まずはタロットカードを揃えるところから!

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