【西洋占星術（ホロスコープ占い）完全ガイド】ホロスコープとは星の配置を描き表した天体図です。ホロスコープからは実に様々な事を読み解く事ができ、生まれた瞬間のホロスコープでは個人の運勢や性格などを、出会った日のホロスコープからはその二人の相性を、ビジネスにおいては起業した日のホロスコープから今後の戦略を立てる事もあります。
ホロスコープを読み解く上でポイントなるのは「10天体」「12サイン(星座)」「ハウス」の3つです。
西洋占星術ではこのホロスコープを見ながら【天体】が【どのサイン(星座)】で【どのハウス】に入っているか、という観点で運勢を占います。
ここでは、ホロスコープの読み方の基本となるこの3つのポイントについてご紹介していきます。
ホロスコープを読む時のポイント
１．10天体とは
天体とは太陽系にある10個の惑星を示しており、ホロスコープにおいて各惑星はそれぞれ司る分野があります。
太陽
太陽はその人の使命・人生の目標を司っています。年齢域でいうと25歳〜35歳位で、社会に出る事で世界が広がるタイミングです。広がった世界で自分の力を試したい、という気持ちが出てくる時期とされています。
月
月は持って生まれた性格の基礎であり、リラックスしている時の素の自分です。年齢域でいうと0歳〜7歳位で、感情や習慣のベース，幼児性などを表します。
太陽がパブリックな関係の時に見せる自分だとすると、月はかなりプライベートな状態の自分です。
水星
水星は知性やコミュニケーション能力を司ります。年齢域でいうと7歳〜15歳位で、義務教育までの間に発達します。小学生位の子供達を見ていると、友達とのコミュニケーションの取り方や勉強の仕方が実に様々ですよね。これは水星星座が影響しており、その星座の得意な方法で自分の世界を広げていくのです。
金星
金星は楽しいと感じるポイントを表します。趣味，嗜好品，芸術，お金，美意識など、金星はその人の感受性を形成してくれます。
また、金星は「恋愛」を司る星とされており、15歳〜24歳の思春期の頃に発達します。金星星座によって恋愛傾向を読む事が出来るので、気になる異性の金星星座が分かれば効果的にアプローチする事も出来ます。
火星
火星はその人の攻撃性を表します。攻撃性と言っても誰かを傷付けるという事ではなく、外へ外へと活動するエネルギーの事です。年齢域でいうと35歳〜45歳位で、太陽星座の時期に見つけた目標を火星星座の力を使って実現していくのです。
木星
木星は拡大や発展を象徴し、占星術において木星は「吉星」と言われています。ただしこれは『増える＝良い事』という考えがあったためで、実際は悪い方向へ拡大する事もあります。
例えば、食欲が拡大すれば太ってしまったり、贅沢が過ぎるとお金が無くなってしまったり…
つまり、木星は良くも悪くも拡げてしまう星なのです。
土星
土星が表す意味は秩序、ルールです。おおらかなイメージの木星とは反対に土星は制限をしてくる星です。そのため「凶星」とも呼ばれています。ただし、悪い意味ばかりではなく、土星が与える制限はその人が乗り越えるべき試練なのです。土星の年齢域は55歳〜70歳と晩年を指し、人生の集大成を迎えるための最後の試験とも言えます。
天王星
天王星が表す事は変革、独創性です。天王星は閃きやオリジナリティーを司る前衛的な星です。また、インターネットの世界にも深く通じています。
海王星
海王星はまさにインスピレーションの星です。夢や幻、空想の世界と繋がりが深く、スピリチュアルなジャンルは海王星のテリトリーです。海王星は良い方向に作用すればイマジネーションを拡げてくれますが、悪く出ると妄想癖や依存性となって現れます。
冥王星
冥王星は破壊と再生を司る星です。冥王星は一番エネルギーの強い星で、生と死を意味しており、物事を究極的にまで変容させます。人生の大きな転機はこの冥王星が絡んでいる事が多いです。
２．12サインとは
サインとは、牡羊座から魚座までの12個の星座の事を指します。
星座によって性質は大きく異なり、内向的・外交的、論理的・直感的とホロスコープを読む上でとても重要な要素となります。
牡羊座
12星座のトップバッター牡羊座はとにかくチャレンジャー。勝負事が大好きで、新しい世界に飛び込むバイタリティーを持っています。
牡牛座
牡牛座は五感の発達した星座です。そのため、自分の感覚を何よりも大事にしています。おっとりとした見た目とは裏腹に、頑固さと粘り強さを持っています。
双子座
双子座は常に新しい世界を探しており、最新情報や知らない知識に対して次々と興味を持っていく星座です。一つの知識を深めて行くというよりは、浅く広く知的好奇心の赴くままに世界を広げて行きます。
蟹座
蟹座にとって何より大事な物は家族や仲間です。蟹座のテリトリーは狭く、心を許した数少ない相手に全力で愛を注ぎます。その反面、テリトリー外の相手に対してはシビアで、家族や仲間を傷付けようものなら一転攻撃性を発揮します。
獅子座
獅子座は自分が中心にいる事に喜びを感じます。情熱的でプライドが高く、とても華やかな星座です。注目されていないと機嫌が悪くなる子供っぽい面も持ち合わせています。
乙女座
乙女座は12星座一、几帳面なサインです。完璧主義者で効率重視、出来る秘書のようなタイプです。細かすぎるが故、潔癖症や神経質だと思われてしまう事もあります。
天秤座
天秤座は何よりも周りとのバランスを大事にします。社交性に富んでおり、自分を通す事よりも「相手から見える自分」に意識が向きがちです。美的センスに長けており、洗練された美しさを持っています。
蠍座
蠍座と言えば執着。執着と言うと聞こえが悪いですが、一度好きになった人や物事に対してずっと深い愛を捧げる事が出来るサインです。洞察力が鋭く、秘密主義でミステリアスなので異性からもとてもモテます。
射手座
射手座は自由を愛する旅人です。細かい事は気にせず、何事も大局的に見ています。海外や語学にも縁が深く、留学や海外で活躍する人も多いサインです。
山羊座
山羊座はストイックに結果を求める、責任感の強いサインです。現実的で真面目、社会に対する承認欲求も強いため肩書きやステータスを求めます。そのためタフに思われがちですが、内面はとても心配症でデリケートです。
水瓶座
水瓶座は博愛と友愛の精神に溢れたとてもフレンドリーなサインです。狭く深く関わるよりも一定の距離感を大事にしつつ、性別や国籍問わず輪を広げます。自由を愛する反面、一度決めた事は曲げない頑固さも持っています。
魚座
魚座はとてもロマンチックなサインです。デリケートで傷つきやすく、人の痛みを一緒に感じる感受性の豊さは魚座の特徴です。その心はとても流動的で、魚座の持つ感性は他の星座からは分かりづらい部分もあるでしょう。
３．12ハウスとは
ハウスとは、ホロスコープを12個の部屋に分けたものです。ハウスは部屋ごとに意味があり、どのハウスにどの天体が入っているかでどういう目的を持った人生なのかが分かります。
1ハウス
1ハウスは「自分」です。生まれ持った性格、行動パターン、そして見た目も1ハウスから分かります。
2ハウス
2ハウスは「お金」です。持って生まれた金運や資質、お金に対する価値観や考え方のベースとなります。また、2ハウスからお金を稼ぐ能力なども読み解けます。
3ハウス
3ハウスは「知能」です。初等教育あたりの学習能力も指しており、興味関心の対象やコミュニケーションの取り方を表しております。また、3ハウスから兄弟関係も読む事が出来ます。
4ハウス
4ハウスは「家庭」です。その人の人生の基盤を指しており、ホッとする場所や家庭環境もこの4ハウスから分かります。
5ハウス
5ハウスは「楽しみ」です。遊び、趣味、恋愛、芸術など心がワクワクする事の傾向が見て取れます。いかに自分の人生を楽しくワクワクするものに創造していくか、という傾向が表されます。
6ハウス
6ハウスは「労働」です。働き方や仕事に対する取り組み方などが分かります。健康という意味もあるので、ライフワークそのものを表すと考えて良いでしょう。
7ハウス
7ハウスは「結婚」です。6ハウスまでが自己を表すのに対し、7ハウスは他者とのパートナーシップを意味します。特に、結婚相手やビジネスパートナーなど、深いパートナーシップの結び方などを読み解く事ができます。
8ハウス
8ハウスは「相続」です。遺産などの物質的な相続はもちろん、愛情なども含め他者からもたらされるものを指します。対極にある2ハウスが自ら稼ぐ能力なのに対し、8ハウスは他者から貰い受ける物になるので、借金も含まれます。
9ハウス
9ハウスは「探究」です。高尚な学問、異文化、宗教、精神的な世界を求めます。対極にある3ハウスが初等教育なのに対し、9ハウスはもっと高次元な知識を深く追求して行きます。
10ハウス
10ハウスは「社会的ステータス」です。職業や適性、社会的な振る舞いを表すので「天職」を表すとも言われます。10ハウスは社会的な集団を指すため、仕事をする上での達成感も読む事ができます。
11ハウス
11ハウスは「友達」です。学校の友達やサークル，趣味のグループ等、楽しみを共有できる場所を指しており、人生を通してどういった集団に好んで属するかが分かります。10ハウスが社会生活の中での達成感を表すのに対し、11ハウスは人生の達成感を意味しています。
12ハウス
12ハウスは「秘密」です。人は誰しも、潜在的な秘めた感情，思想，性格を隠し持っており、それがこの12ハウスから読み解けます。現実世界とは離れた、スピリチュアルな意味を持つハウスです。この12ハウスにどの天体が入るかによって、その人の秘めた部分を知る事ができます。
