風水と四柱推命 – 中国と日本で独自に発展した占いの軌跡

0
3636

占いが好きな人などは「四柱推命」という名称をしょっちゅう目にしたり聞いたことがあると思いますが、「四柱推命」は「風水」とも密接なつながりがあるのです。

今回は、四柱推命風水の繋がりなどを可能な限りわかりやすく説明しますので、是非、参考にしてください。

四柱推命とは?

四柱推命」は、中国が発祥の占い術です。そして、「日本の四柱推命」と「中国の四柱推命」とでは、若干の違いがあります。

古代中国で発祥した「四柱推命」ですが、「陰陽五行説」を元にしているとも言われていて、前の記事でも出てきた「陰陽五行説」というのは「風水」にも取り入れられている考え方ですので、すでにその辺はご理解いただけていると思います。

と言うよりも、「風水四柱推命は同じ陰陽五行説を取り入れている」ので、密接どころではなく大いに関係あるものなのです。

陰陽五行説」だったり「十干」をベースにしているため、その人の持って生まれた「運命」などが生年月日からわかるようになり、陰陽五行説の「陰陽」や「五行」に当てはめたり、「十干」と関係があったりしますので、一言で「四柱推命」を説明するには大変難しいところなのですが、要は、「四柱推命は占い」と覚えておけば大丈夫です。

日本の風水は、「陰陽五行説」や「十干」、そして「十二支」は日本の風水にも取り入れられている思考や説であり、「四柱推命」をも取り込んでいることで、風水的には、四柱推命の生年月日などを当てはめることにより、個人個人の五行が分かったり、性格的なことが分かったりし、そこから風水の中で五行の何に当てはまるのかというのが判明します。

そうです。日本の風水とは、占いの要素である「四柱推命」を組み込むことによって、個人個人の五行や性格が判明するので、その人がどのような風水を実践すれば良いのかがわかるものなのです。

そんな「四柱推命風水」の関係について、みていきましょう。

日本に四柱推命が伝わったのはいつ?

日本に四柱推命が伝わったのは、意外と遅く、江戸時代に中国から伝わったようで、桜田虎門(さくらだこもん)という儒者が中国から伝わってきた四柱推命についての「推命書」を書いたのが日本に四柱推命が広がった最初だと言われています。

中国では、四柱推命の占いは、統計に基づき裏付けられていてとても的中率の高い占いとされていたものが日本に伝わったのですが、これも風水などと同じで日本で独自の発展をしてしまったようで、中国の四柱推命と日本の四柱推命では精度に違いがあり、とある先生では中国の本当の四柱推命が良いので学ぶなら中国の四柱推命をおすすめしているという先生までいます。

日本で発展した四柱推命を信じるのか、中国の本場の四柱推命を信じるのかはお任せします。

四柱推命というのは「年・月・日・時」の四つの柱で宿命を推しはかることから「四柱推命」という名前になったようです。ちなみに中国では八字(バーツー)とも呼ばれているようです。

四柱推命の四柱とは?

そこで、「四柱推命の「四柱」とはなんぞや?」と誰もが思うところだと思いますので、簡単に説明していきます。「四柱」となるものは人間が生まれた時に、誰もが持つものです。それは、「生年月日」と「生まれた時間」です。

「生まれた年」「生まれた月」「生まれた日」「生まれた時間」の四つでその人のことがわかるという素晴らしいもので、ある意味最強の占い方法でもあるのです。

ですので、四柱推命は「占いの王」とまで言われています。

次から、わかりやすく四柱推命における「年・月・日・時」について説明します。(※こちらで説明するのは中国の四柱推命になりますのでご了承ください。)

①生まれた年でわかること

生まれた年は、四柱推命の中で何を表しているのかと言えば、あなたの「先祖や両親」などを表していることになります。

また、さらに細かく天干と地支と大きく二つに分かれ更に、年干と年支に分かれます。

天干とは表面を表し、地支は内面を指します。

そして、年干は祖父と父、年支は祖母と母についてわかります。

②生まれた月でわかること

生まれた月は、あなたの「兄弟と両親」などがわかり、更に細かく天干と地支とに分かれ、月干は父や兄、月支は母か姉についてわかります。

③生まれた日でわかること

生まれた日は、あなたの「配偶者やパートナー」などがわかり、更に細かく天干と地支に分かれ、日干と日支に分かれます。

日干では自分のこと、日支は配偶者についてわかります。

④生まれた時間でわかること

生まれた時間は、あなたの「子供や子孫」などがわかり、天干と地支に分かれ、更に細かく時干と時支に分かれます。

時干は男の子について、時支は女の子についてわかります。ここで言う「子」とは占った人の子供のことになります。

年月日時でそのようなことがわかるメカニズムが不思議ですが、本当に古代中国の人達というのは頭が良かったどころではないですよね。

年・月・日・時で命式(=宿命図)を作る

「年・月・日・時」が何を表しているのかが分かったところで、その四つから命式=宿命図を作ります。

つまり、四つの柱である「年・月・日・時」と「天干・地支」と更に八つの欄ができるということになるので、それぞれを年月日時から当てはめていきます。

どのようにして当てはめるのかは、書籍などでは表がありますので、その表に従ってください。

四柱の他

「年月日時」で分けてから更に細かく分かれてきます。それは「陰陽五行説」や「干支」と組み合わせていき、陰と陽・五行の「木・火・土・金・水」、干支の「甲・乙・丙・丁・・・」、そして「十二支」。そこまで詳しく当てはめていくのですが、その辺がわかる表などがあるはずですので、書籍などで確認する場合はその書籍の表に従ってください。

そこまで細かくみていくことで、あなたの生まれ持った先天的なことや様々なことがわかり「占いができる」というようになるのです。

風水と四柱推命の関係

先の方で、「風水四柱推命が密接な関係にある」と述べましたが、風水四柱推命がリンクしているところとは「陰陽五行説」「十干」「十二支」などが挙げられます。

こちらのサイトでは、風水についての「歴史」」や「陰陽五行説」などの四柱推命にも関係することを記事にしていますので、それらは全て、基本的な考え方というのは同じですので、何がどう違うということはありません。

とても複雑ですし、きちんと説明することは簡単にはできないというのが本音ですが、それぞれがリンクしているというように考えておいてください。

風水や占いなどで良く耳にすると思うのですが、「世の中は、全てにおいて密接にリンク(繋がっている)している」ということが、「四柱推命」や「風水」の関連性を考えても当てはまるものなのです。

四柱推命を取り入れた風水とは?

日本の風水は、「四柱推命」のように「生年月日」から自分の五行が「木・火・土・金・水」のどれが当てはまるかを見極めます。この「生年月日からわかる五行」というのが四柱推命風水が一番リンクしているところです。

そして、自分に当てはまる五行から、「どうやれば効果的に運気が上がるようになるのか」がわかるわけですが、家や仕事場などの建物などの立地、その周辺の地の利、方位なども絡めて全ての「環境」と呼べるものをみます。

それらを総合的に判断して、運気が上がる方法を実践するというのが日本の風水なのです。

陰陽五行・干支・十干・十二支についておさらい

それでは、四柱推命風水と密接にリンクしている陰陽五行説や十干などについて、もう一度確認しておきたくなると思いますので、ここからは、陰陽五行説や干支(十干と十二支)についておさらいしておきましょう。

陰陽五行説

陰陽五行説」とは、世の中の全てのもの(万物)は「陰と陽」の二つのカテゴリーに分けられる。

「全てのものは太極にある」という考えで、「五行」というのは「陰と陽」二つのカテゴリーからさらに細かく「五つの要素=五行」に分けられるというものです。

「木・火・土・金・水」の五つのカテゴリーは、循環していることがベストであり、偏ることなく循環していることを「相生」、お互いを打ち消し合ってしまうことを「相克・相剋」といいます。

干支(十干と十二支)

「干支(かんし)」とは「十干(じゅっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせたものです。

「十干」とは「甲(こう・きのえ)・乙(おつ・きのと)・丙(へい・ひのえ)・丁(てい・ひのと)・戊(ぼ・つちのえ)・己(き・つちのと)・庚(こう・かのえ)・辛(しん・かのと)・壬(人・みずのえ)癸(き・みずのと)」という10項目に分けて一月を10日間で分けるという考え方になります。

「十二支」とは「十二の獣(動物)」、「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」に分けてることで、各月に当てはめ、月を覚えやすいから割り振ったという説もあれば、天文学という説もあり、日本には「えと」といいう形で根深く浸透しています。

「十二支」の正しい説というのは、はっきりしていないようで、諸説あるりますが「十干と十二支」を組み合わせたものを「干支」といいます。

日本の風水についてのおさらい

日本の風水は、先におさらいした「陰陽五行説」と「干支」に更に「方位」も組み合わせ、もっと細かくすると「八卦(はっけ)」と「易理(えきり)=易」を加えて、それらをわかりやすく知ることができるように完璧な図として表すことができるのです。

それぞれの良さを抽出することでいろんなものが判明するので、運気や吉凶についてわかるようになるというもので、吉凶がわかるだけではなく、それに対する対策(風水の実践や開運方法)ができます。

もちろん、四柱推命ともリンクしているところがあるので、やはり、運気や占いというのは全て繋がっているということが、知識を深めていくことで、良くわかるようになります。

風水は、「その運気や吉凶をどのようにして良い運気にするのか」という方法であり、日本ではかつて「陰陽道」があり「陰陽師」という役職が政治などに取り入れられていたことがあります。

四柱推命とは占いなのか?

四柱推命は何なのか?」という問いに答えるのであれば、「占い」ですし、「占術」なのです。

四柱推命一つだけでみると「占い」になるので、それはそれで一つの占いとして楽しみ・親しみ・参考にしてください。

前にも述べましたが、日本の四柱推命と中国の四柱推命は違います。

その違いはたくさんあるのですが、日本では「年・月・日・時」の「時」がわからなくても問題ないとしているところがありますが、中国では「時」がわからないとはっきりとした占いが難しいというようにしているところです。

先に述べた、「年・月・日・時」で何がわかるのかというところから、さらに細かく分かれ、あなたや占いたい人の細かい性格やら何やらを陰陽五行や干支(十干と十二支)に当てはめて詳しく知ることができます。

例えば、生年月日で星座がわかり、血液型などからあなたやその人がどのような性格で相性の良し悪しがわかるというような占いと同じようになってきます。

占いは、現在や未来についての運気がわかるものですが、それらはすでに決まってしまっているものと解釈できます。が、風水は、その未来の運気が分かったとしても「自分の五行に合った風水的なことをどのように実践するか」によって、「運気を変えることができる」ものなので、ある意味、運気に関しては自分でコントロールできるものと言えます。

四柱推命の占いを信じるか風水を信じるか

四柱推命は占いですので、運命などがわかるものですが、私がお伝えしたいことは「未来は常に変化していくもの」ということです。

そして、風水とは環境学ですので、その場の運気が人の運気にも影響するというように考えてみてください。

私が「風水四柱推命のどちらを信じれば良いのか?」という問いにお答えするのであれば、私の答えは「四柱推命風水の両方を信じるべき」だということです。

その理由とは、四柱推命のみで詳しく自分の運命などを知ることで自分のことをまず確認します。それが、自分という人間としっかり向き合うことにもなりますし、知らなかった自分を知るきっかけになります。

そして、自分以外の人(家族やパートナーなど)についても占うことができるので、相性などその他の全てのことについて占い、わかるようにします。

ここで、特に注意して欲しいのが、「占いとは、必ずしもその通りになるということではない!」ということです。もしかしたら「占いの良い結果は信じて、悪い結果は信じない(意識しない)」というように考えている人や占いをそのように都合の良いように利用している人が多いかも知れません。

ですが、占いというのは予言ではありません。

まだ来ていない未来について、「運命はこのようになっていますが、どうなるかは自分次第」という隠れた深い意味があるのです。

そこで、「風水」の登場です。

風水でも四柱推命と同じように「生年月日」から自分の五行など詳しくわかり、自分の性格のようなものを陰陽五行などに当てはめて知ることができます。

そして、風水が環境学ということをそこから意識してみてほしいのです。

風水は、「人がいる場所の環境で運気を良くも悪くもできること」なのです。

人は、何か悪いことがあったりすると「運が悪い・運が悪かった」などと、自分に都合の良いように納得しようとしますが、全ての起きた事というのは、「自分の思考と行動の結果」です。

そして、「四柱推命でも風水でも、運命や運気が良くなるのも悪くなるのもその人の行動による」というところがあるのです。

ですので、私は、四柱推命風水も両方信じて、四柱推命でわかる未来の運気について、悪い運気があるのであれば、その時には特に意識して風水を実践する事で、四柱推命で占われた未来の悪い運命を良い方向に変換することができると信じています。

四柱推命風水を知れば、そういうことが「可能」だということを信じることができると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

四柱推命についての理解が少しは深まりましたでしょうか。

占いという面だけの四柱推命もあれば、風水とリンクする面もあるのが四柱推命でもありますし、それらの大本は、「陰陽五行説」などで、四柱推命にも風水にも深く深く関係があることなのです。

まずは、四柱推命で自分を占って、他の人(自分と関連のある人)の「年・月・日・時」が分かれば、四柱推命に当てはめてどのような人なのかを知れば、どういうものなのかがなんとなくでもわかるはずです。

自分も含め他の人(自分に関係のある人)の現在や未来の運気について分かったところで、風水に当てはめて運気が良くなるように実践してみてください。四柱推命でわかる運気は、風水の力を借りれば如何様にも良くすることができます。

運気が悪いからといってマイナスに考えず、悪い運気であれば風水を実践して良い運気に変えるようにと考えてみてください。

確定した未来なんて、どこにもないのですから。

では、次回の風水記事もご期待ください。

風水で、誰もが幸運になれますように。

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください